青い魔女の通過儀礼Ⅱ

 エルネスティーの命が狙われた「Cold Boar襲撃事件」を過ぎてから数ヶ月。季節はようやく冬を越え、かすかな雪融けを感じながら、まだまだ記憶喪失中のマルールことわたしは、エルネスティーとなにも変わることのない楽しく平穏な毎日を過ごしていた。

 そんなとき、わたしたちとつながりのあるクランを通じて舞い込んできた一通の手紙。それは、現町長ベルトラン・バラデュール氏からの食事の招待状だった。いままでにないことで怪しいと訝るエルネスティーから生じた不安を抱きつつも、わたしたちは指定された日時に町長の邸宅へ向かう。

 そこから始まる、わたしとエルネスティーの第二の物語。

【FT SF 魔女 猛獣 百合 理想と現実】